育休先生。

「イクメン」という言葉がなくなる日を目指して。

高学年の体育にイチオシ!『アルティメット』その3 〜指導編〜

 今回は、ぜひ高学年の体育(ゴール型種目)に取り入れて欲しいスポーツをご紹介します。最高にエキサイティングで、運動量も抜群!!その名の通り ”究極” の競技、『アルティメット』です!!

 

<目次>

 

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一般社団法人日本フライングディスク協会」HPより

 

 「その1 〜概要編〜」はこちら↓↓↓

ikukyusensei.hatenablog.com

 

 「その2 〜準備編〜」はこちら↓↓↓

ikukyusensei.hatenablog.com

 

基本となる3種類の投げ方

 調べた限りでは、下の3種類が基本となる投げ方だと思います。

(写真はいずれも、JFDAフライングディスク競技指導者テキストより)

http://www.jfda.or.jp/web/wp/wp-content/uploads/2016/03/FlyingdiscText2016.pdf#search=%27%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AF+%E6%8A%95%E3%81%92%E6%96%B9%27

 

◯バックハンドスロー

 多くの人が、いわゆる『フリスビー』で自然と使っていたであろう投げ方。もともとできる子どもも多く、不慣れな子でも最初に習得しやすい

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◯フォアハンドスロー(サイドアームスロー)

 バックハンドとは体の反対側からディスクを出せるため、習得できるとかなり役立つ。特に、利き手側の味方にパスを出したいときに有効。だが、バックハンドとは違ってコツをつかむ必要があり、自在に扱えた子どもは3分の1ほど

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◯ハンマースロー(アップサイドダウンスロー)

 自分の頭の上からディスクを出せる上、相手の頭上を通して向こう側の味方へと山なりにパスを通せるため、厳しいマークに付かれたときでも有効。習得できなくてもプレイは十分可能だが、フォアハンドより簡単に習得して試合で多用する子も

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 それ以外にも、カーブをかけたり下から浮き上がらせたりする投げ方もあるようですが、授業では取り扱いませんでした。 

 

スローイングの練習

 まずは、スローイングを習得しないことには何も始まりません。

 しかし、バックハンドさえできればチーム練習も始められるので、フォアハンドハンマースローイング練習はチーム練習と並行して進めていきます。

 ただ、フォアハンドに関してはコツを伝えるのがなかなか難しいので、下の動画を子ども達に見せて、握り方や手の振り方などを参考にさせてもらいました。

 ハンマーはできてしまえば簡単ですが、イメージが湧きづらいかもしれないので載せておきます。

 ともに『アルティメットの天才』と謳われるブロディー・スミス(Brodie Smith)選手のものです。ボクも最初はフォアハンドがどうにもできなかったのですが、これを見てできるようになりました。

 

◯フォアハンドスロー


How To Throw A Forehand | Brodie Smith

 

◯ハンマースロー


How To Throw A Hammer | Brodie Smith

 

オススメのチーム練習

 チームとしての成熟度を高めるため、授業ではほぼ全ての練習をチーム単位でさせていました。

 その中で、個人的にはスローイングやキャッチング、スペースを作る動きやマークの付き方など、試合で必要なほぼ全ての要素を鍛えられるのが「鳥かご」だと思っています。

 

鳥かご

 チーム練習の中で最も実践的な効果が高く、子ども達も楽しんで行っていたと感じる練習。

 1チームは5だったので、2が「」となり、周りを囲む3がディスクを取られないように回す(「鬼」は周りと同数以下にする)。鬼がキャッチ、あるいはカット(地面に叩き落とす)したら、最後にディスクを投げた人と交代。

 

 それ以外には、相手を走らせてその先にディスクを投げる練習や、それを生かしてエンドゾーンに走り込んでディスクをキャッチする練習などもしていました。

  ただし、毎時間のはじめに必ずフォアハンド(時間があればハンマーも)の練習を取ってあげていました。特にフォアハンドは、前述の通りコツをつかむまでが本当に大変です。個人的には、それだけを練習する時間が継続的に必要だと思います。

 また、実際に試合をしてみることで、練習では味わえないたくさんのシチュエーションを経験できます。ボクは昨年度、開始から1週間後、授業にして4回目には初めての試合をしました。

 

子ども達の振り返りから 

 さて、3にわたってご紹介してきた『アルティメット』は、いかがでしたでしょうか。

 子ども達の反応は、最高でした。実施したのは1学期だったのですが、それ以降も「もうアルティメットせえへんの??」という声が止まず、年度末のお楽しみ会では自分達で『アルティメット大会』を企画するほどでした。

 また、一人一人に役割が出来ていくのも面白いところです。後方からロングパスを狙う子、スペースに走り込む子、マンマークで圧力をかける子、いつも良いポジショニングをする子、リーダーシップを発揮して指示を飛ばす子など、他の教科や休憩時間とは違った一面が見つかることも多かったです。

 

 単元終了後の振り返りでは、以下のような意見が数多く出ていました。

  • 簡単すぎず、難しすぎず、本気になって楽しめた。
  • アルティメットを通して、チームのメンバーの意外な一面が発見できた。
  • 一人上手い子がいても、チームで協力しないと勝てないのだと分かった。
  • 今までやったスポーツの中で、一番面白かった。

 

 そして、何と言っても特筆すべきは運動量です。試合が終わると、全員が汗だくでした。

 

 ここまで子ども達を魅了する、『アルティメット』。ぜひ、もっともっとたくさんの子ども達に経験して欲しいです☆