育休先生。

「イクメン」という言葉がなくなる日を目指して。

6年生のクラスで初挑戦した、係活動の実践と反省。〜後編〜

 皆さんは、『』と『当番』の違いをご存じですか?教師でもなければ、まず考えませんよね。今回は、ボクが担任をしていた6年生のクラスでの、『係活動』の実践と反省を記します。 

 

<目次>

 

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 前編はこちら↓↓↓

ikukyusensei.hatenablog.com

 

係を機能させるための条件 その1

 それは、「活動に必要な道具を揃えておくこと」です。

 例えば、飾りを作りたいなら色画用紙、アンケートを取りたいならメモ用紙、それ以外にも、のりはさみカラーペンホッチキスパンチ輪ゴムなどの事務用品を一通り揃えて『係コーナー』に置き、子ども達には「①係活動のために、②無駄遣いさえしなければ、自由に使ってOK」と伝えます。

 これにより、毎回先生に「◯◯はありますか?」と聞かないといけなかったり、先生がいないから◯◯が使えず貴重な休み時間が終わってしまった、などというムダを極力省くことができます。

 一度だけ、輪ゴムを盗んで遊んでいた数人を説教したことがあります…。

 

係を機能させるための条件 その2

 それは、係ごとにできる限り『活動日を設定させること』です。

 係の内容によっては不定期にしか活動できないモノもありますが、それ以外の係は曜日とタイミング(朝・帰りの会、休み時間・放課後など)を設定させます。 

 これにより、活動をルーティン化してしまうことで、「いつの間にか前回の活動から1ヶ月経ってた!」というのを防ぐことができます。

 

実際の係とネーミングの例

 前編でも述べた通り、『仕事』とみなされるモノ、言い換えれば「クラス運営になくてはならないもの」は 、『』にはさせませんでした。

 また、ネーミングについては『体育係』のように ”係” を付けなくても良い、いや、むしろ「つけるな!」と言ったかもしれません。どうでも良い所で縛らない。自由にできる所は、とことん自由に。

 そのバリエーションをいくつか紹介します。

 

バースデー新聞社

 各月の誕生日の子に、絵などのちょっとしたプレゼントをあげる係。

 

デコレーション5(ファイブ)

 毎月、教室や廊下にその時期に合わせた飾り付けをしてくれる係。「5」はメンバーの数から。

 

遊びプロジェクト

 15分休みや昼休みにするクラス遊びを決めたり、率先して準備を行う係。

 

イラスト協会

 希望者にアニメのキャラクターなどのイラストを書いてあげる係。

 

リズム

 アンケートを取って毎月の歌を決め、歌詞を配り、クラス全員で歌って盛り上げる係。

 

なぞなぞ生産(株)◯◯支店(◯◯は学校がある地区 ex. なぞなぞ生産(株)乃木坂支店)

 クラス全員になぞなぞを出題し、盛り上げる係。 

 

◯◯先生の◯◯教室!!(◯◯はリーダーの児童の名前 ex. 温水先生の温水教室)

 クラス全員に心理テストを出題し、盛り上げる係。

 

毎日カミカミニュース

 新聞を見て、拙い口調で噛みながらニュースを伝えてくれる係。本当に、尋常じゃないぐらい噛む。

 

ドッキリ株式会社

 先生相手に、クラス全員を巻き込んだドッキリを不定期に仕掛けてくる係。

 

◯△◎研究所(◯、△、◎はそれぞれ3人の児童の頭文字 ex. 高見沢、桜井、坂崎で高桜坂研究所)

 募集BOXに届いた数々の疑問を調べて解決し、報告してくれる係。

 

子ども達のヤル気を削ぐ「あるある」

  • 教師が予め係ごとの人数を指定する→ジャンケンに負けて、不本意な係に入ってしまう
  • 「2学期は、1学期と違う係を選びましょう!」→まだ続けたかったのに、変えざるを得ない

 この2点には、気を使いました。何を隠そう、ボク自身もこの前年度まではそうしていたからです。

 

 なので、「人数が適当かどうかは自分達(子ども)で考える」「次学期も同じ係を継続しても良い」というルールにしました。

 

学年末に募った子ども達の感想

 係だけの感想を聞いたわけではないのですが、「クラスの取り組みで良かった所」という項目には、

  • これまでのように、人数が決まっているからジャンケンをしなければならない、ということがなくて良かった
  • 今までは学期が変わると係を変えないといけなかったけど、そのままやりたい係を続けられたので嬉しかった

などの感想が挙がっていたので、結果的にはそのときの子ども達には合ったルール設定だったのかな、と思いました。

 

考えられる改善点

 難しいのは、「係活動のモチベーションをいかに高く保つか」。まだまだ改善の余地があります。

 

 1学期はシステムの新鮮さ、3学期はもうすぐ終わってしまうという寂しさや焦りに助けられ、高いモチベーションを保つことができました。

 ですが、6年生の2学期は、6年間の集大成を期待される運動会や最後の宿泊行事である修学旅行などが嵐のように押し寄せ、気付けば目立った活動ができないまま数ヶ月が経ってしまったという係も見られました。

 「係を機能させるための条件 その2」で述べたように、活動日が定期的に決まっている係はその点ではやりやすいのですが、不定期の係はどうしても漫然と毎日を過ごしがちになります。

 

 ただ、振り返ってみると、多忙な時期は子ども達だけでなく、ボク自身も係活動まで目配りができていなかったとも感じます。

 そこで、今後は以下のような機会を定期的に用意したいと考えています。

  • 係内、外の相互評価
  • 係ごとの活動状況報告
  • 他の係への要望
  • 先生への相談会 

 

 他にも、 係活動を活性化させるためには様々な工夫があると思います。是非、こちらのページを見つけてくださった方のご意見もお聞きしてみたいです☆