育休先生。

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6年生のクラスで初挑戦した、係活動の実践と反省。〜前編〜

 皆さんは、『』と『当番』の違いをご存じですか?教師でもなければ、まず考えませんよね。今回は、ボクが担任をしていた6年生のクラスでの、『係活動』の実践と反省を記します。

 

<目次>

 

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過去3年間の『係』と、変えるキッカケ

 4→5→3年生と担任をし、『教師』になって3年間を終えた年度末のこと。最初の2年間を同じ職場でお世話になった仲の良い先輩と、久しぶりにご飯に行きました。

 その先輩は『学級活動』の研究部(ある分野を専門的に研究したい教員が任意で所属する組織)に所属していることもあって、その日も『係活動』の話題になりました。

 

先輩:「そういえば、『』ってどんなんさせてんの?

ボク:「え〜っと…体育係とか、図書係とか、保健係とか…ですかね?

先輩:「やっぱり!?アンタ、覚えとき!それは『』じゃなくて、『当番』やで!

 

 初めは、意味が分かりませんでした。不勉強ゆえ、ボクには両者の違いが分からなかったからです。

 

 それから色々教えてもらい、自分でも帰ってからいくつか調べてみました。

 その内容は正直、「目からウロコ」でした。これまで自分がなんとなく行ってきたことを、根本から全て覆さないといけませんでした。

 でも、せっかくもうすぐ新年度が始まるタイミングです。ここを逃すと、また1年後になってしまいます。思い切って、次年度から変えてみることにしました。

 

『係活動』と『当番活動』の違い

 話を聞いたり調べたりした結果を、ボクなりの解釈で言葉にすると以下のようになりました。

 

『係』=「クラスをより楽しくするために、それぞれが自ら進んでやりたいと思えるもの」≠『仕事』

『当番』=「日々の学校生活を滞りなく回すために、各自が役割を担ってすべきもの」=『仕事』

 

 よって、『当番』はこちらが種類を提示し、必要性を説明し、クラスのメンバーで順番に回していくことにしました。

 そう考えると、これまで『』として振り分けていた、

(体育用具の準備や片付けをする)体育係』も、

(図書の貸し出しで本ごとのバーコードを読み取る)図書係』も、

(毎朝の健康観察ファイルを保健室に届ける)保健係』も、

その日の日直を『当番』として回すなどすれば、なんら問題がないことに気付かされました。

 

まずは、初日の宿題にて

 初日というのは、1学期の始業式の日。つまり、文字通り「その年度の1日目」です。

 子ども達には、このように説明をしました。

 

3日後に、係を決めます。1人につき2〜3個、係を考えてきてください。

 基本的には、それぞれが決めた係をそのまましてもらいます。『この係は3人まで!』のように、先生から人数を指定することはありません。

 ただし、1つの係の人数が多くなりすぎると、一人一人の活動の割合が減ってしまいます。反対に、自分がしたい活動にはもう少し人数が必要だということもあるでしょう。

 だから、その場合に違う係を選択することになる可能性があるので、2〜3個考えておくようにしてください。

 

そして、約束の『3日後』

 はじめに、一人ずつ「自分が考えてきた係」を発表していきます。もちろん、たまたまカブることもあるのですが、全く問題ナシです。黒板には、係の概要を一言でまとめた仮の名前(「飾り」「なぞなぞ」「歌」など)と、人数だけを書いていきます。

 

 一周し終わると、 子ども達に「自分が希望した係と人数のバランス」をチェックさせます。

 先に述べたように、『』は「自ら進んでやりたいものであること」を前提としています。極端な例ですが、「毎朝、なぞなぞを出したい!」と考えた子が15人いた場合、3週間に1回しか順番が回ってこないことになります。

 逆に、自分さえ良ければ「一人でもOK」ということにしました。また、後から「入りたい」とやってきた子を、不合理な理由で拒否しないようにとも言いました。

 

 それらを伝えてから、子ども達同士で自由に話し合わせ、人数を調整させます。このクラスでは、初めての試みながら上手くいきました。ただ、下の学年でも同じようにできるのかは未知数です。また、クラスの雰囲気によっては、子ども達に完全に任せると難しい場合もあるかもしれません。

 

係活動を行き詰まらせないための『権利』

 子ども達には、『解散権』を与えていました。

 もし、今の係の活動に行き詰まったり新しい係を作りたいと感じたりしたときに、「今学期の終わりまではやらなしゃあないし…。」ではなく『今の係を解散してもOK』というものです。

 

 条件は、以下の2つを提示しました。

  1. 必ずメンバー全員で話し合って決め、何よりも一人一人の思いを大切にすること
  2. 「係からの連絡」として『解散』を宣言し、同時に一人一人が新しい係を発表すること

 

 ただし、2は必ずしも全員が新しい係を作らなくてはいけないという意味ではありません。

  • A係5人⇒3人がB係を新設+2人がC係を新設、でもOKですし、
  • A係5人⇒3人がA係に残る+2人がB係を新設、でもOKです。

 

 長くなってきたので、続きは後編で↓↓↓

ikukyusensei.hatenablog.com