育休先生。

「イクメン」という言葉がなくなる日を目指して。

「先生は働き過ぎだから、ICカードで管理する?」…違うんだよ‼︎

 6月15日の朝日新聞に、「先生『働き過ぎ』STOP ICカードで出退管理へ」という記事が。

 …違うんだよ!!…いや、合っているところもある。ところもあるけど、違うんだよ!!!!💢

 

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冒頭を読んでみると…

大阪府茨木市教委が今年度から、教職員の負担軽減を図る試みを始めた。9月からは市立小中学校の教職員にICカードを配り、勤務時間を管理して「働き過ぎ」を防ぐ

 

 …いやいや、ここだけ読んだら『電通事件』のように、「ICカードなんかで管理してもムダ、ムダ。早めにカードリーダーに通してコッソリ残業するか、本当に早く出ても家に持ち帰るだけやろ。」って思いますやん。

 

もう少し読み進めていくと…

 「おっ、これは素晴らしい!」と思える部分もありました。

市教委は4月から市立46小中学校のうち小規模校2校を除く44校で、臨時職員を採用。児童や保護者らに配るプリントのコピーや、次の授業の準備などをサポートしている。

 これは、本当に素晴らしい取り組みだと思います。「プリントのコピー」って、ものすごく事務的で地味な仕事なんですけど、これがまた時間かかるんですわ…。

 ボクの学校では、全ての保護者に配るオフィシャルな手紙は教務主任と呼ばれる人がやってくれるのですが、学年行事のお知らせや授業で使うプリント・テストのコピーは、全て各担任がします。1学級30人として、それが複数学級あるとその分大変です。

 

でも、こちらはちょっと困ります

 「おそらく賛否両論あるだろうな…。」と思う内容もありました。

また、全小中学校で平日の1日、午後6時半に一斉に対抗させる「ノー残業デー」を実施。

 「電通事件」からも分かるように、働き過ぎな日本人は『強制退勤』でもさせなければ仕事から解放されない、というのもその通りです。それに、「事前に『◯曜日はノー残業デー』と分かっているなら、それを見越して仕事の段取りを組むべき。それが出来ないのは能力がないからだ。」という批判論があるのも知っています。

 でも!!そう分かっていても終わらないぐらいの仕事量なんです。それに、「今日はコレをして帰るつもりだったのに、保護者からの電話で予定外の時間を取られてしまった」なんてことも、ザラにあります(どんな仕事でもありますよね⁇)。そんなときに「今日は何が何でも6時半に閉めるぞ。」なんて言われてしまうと、逆に辛いです。

 それならまだ、「1週間のうち1日は6時半で帰ること」のように少し柔軟にしてくれた方が融通が利くと思います。

 

最後まで読むと…

さらに2学期から、ICカードで出退勤時間を把握し、負担軽減につなげる取り組みを始める。市教委は「事務作業を減らし、子どもと向き合う時間を確保してもらいたい」としている。

 なるほど。ここまで読むと、冒頭の印象がだいぶ変わります。

 「ICカードで出退勤を管理することで『働き過ぎ』を防ぐ」のではなく、「いくつかの取り組みによって勤務時間を減らせたか、ICカードで検証する」という意味のようですね。それに「事務作業を減らし、子どもと向き合う時間を確保してもらいたい」という部分は、そういう考えがあるというだけで嬉しいことです。

 ただ、教師を志す人って、勉強なのか理念なのか技術なのかは人によるにせよ、やはり誰しもが「子ども達に何かを教えたい人」なんです。だから、事務作業が減れば仕事量が減るかというとそうではなく、その分を子ども達に直接還元したいと思うハズです。そういう意味で「終わりのない仕事」です。

 

 あと、「ICカードによる検証」という手法が適切なのかどうかも、また別の話です。仕事は家でもできますから…。

 

 この記事に関連して、「教職員の数を増やして欲しい」と主張した、別の記事はこちら↓↓↓

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