育休先生。

「イクメン」という言葉がなくなる日を目指して。

小学校でのお馴染み『日直スピーチ』のテーマを、いくつか紹介。

 「人前で話すことに慣れて欲しい」という願いから、小学校でよく行われる『日直スピーチ』。ボクが実践しているテーマのいくつかを、「子ども達を知るためのテーマ」と「子ども達を悩ませるためのテーマ」の2種類に分けて紹介します。

 

<目次>

 

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子ども達を知るためのテーマ

◯「名前の由来

 ボクが、各年度の一番最初のテーマにしようと決めているものです。漢字の子はどんな意味でその字が当てられたか、ひらがなの子はなぜ漢字を当てずにひらがなのままにしたか、など細かいところまで家で聞いてきてもらいます。

 このテーマを通して、自分の名前はもちろん、友達の名前も自分の名前と同じように大切にして欲しいと伝えます。 

 また、低学年だとまだ自分の名前を漢字で書けない子もいるので、自分の番が来ると必ず、黒板に ”自分で” 書かせます。3年生でも、1ヶ月で26人全員が自分の名前を漢字で書けるようになりました。

 

◯「自分の自慢

 子ども同士がお互いを知るキッカケにもなるので、なるべく早い時期にします。テーマを伝えた瞬間は「え〜っ!自慢なんかないわ〜!」と叫ばれるのですが、学級だよりにはこんな風に書きます。

ちなみに、先生の自慢は、

音楽のセンスがある、写真の構図を決めるのが上手い、小さい子とすぐ仲良くなれる、どうでも良いことで本気になれる、スキップがとてつもなく速い、目が茶色、鼻がイタリア人っぽい、髪の毛の量が多い、お尻がプリッとしてる、…。

…ありすぎて困る!!みんなはどう!?

  すると、「なんや、そんなんでええんか。」と思ってくれたりします。

 

◯「してもらって嬉しかったこと

 一人一人の価値観が垣間見えるようなテーマです。「この子はこういうことをしてもらったのが嬉しかったのか。」などと思いながら聴きます。

 また、全員に回るとお互いに30話ぐらいの ”ほっこりエピソード” を聴くことになるわけで、「どんなことをすると人は喜ぶのか」を知ることにも繋がります。

 

◯「クラスの点数

 2学期の真ん中辺りにすることが多いです。クラスの雰囲気が一通り出来上がって、なおかつまだまだ変化していく余地のある時期だからです。

 どうしても平均は良すぎず悪すぎずの70点ぐらいになるのですが、それでも90点と言う子もいれば逆に30点と言う子もいて、面白いです。最後に考えさせたいのは、「では、100点までの残りの部分はどうすれば埋められるの?」ということです。

 

子ども達を悩ませるためのテーマ

◯「行ってみたい国

 これは、日本以外の行ってみたい国を理由とともに発表するものです。「前に出た国は言わないこと」という条件を付けるので、最後の方の子ども達はもう探すのに必死です。

 理由には、その国の食文化や遺産などの具体的なモノを入れさせるので、しっかり調べてこないと話せません。でも、いざやってみると30ヵ国ぐらいなら楽にコンプリートできます。こちらが知らないような情報まで、子ども達はよく調べてくるものです。

 

◯「席の隣の人を紹介

 ボクは日直が2周回ったら席替えをするので、席替えの直後に「次のテーマはコレやから、隣の人をよく観察しといてや!」と伝えておいて、2周目で使います。

 良いところに縛ることもできるのですが、「言われて不快に感じないことであれば、なんでもOK!」ぐらいにしておいた方が、子どもたちは話しやすいようです。

 

◯「良いと思った四字熟語

 これは、高学年向けですね。言葉の綾ですが、「 ”好きな” 四字熟語」にしてしまうと、「そんなんないわ!」と言われてしまうので、「いくつか調べて、良いなと思ったモノ」としておきます。

 「一期一会」や「七転八倒」、「十人十色」などがメジャーどころですが、「刻苦勉励」や「勇往邁進」などが登場し始めると「おっ!」と感じ、「精神一到」や「読書百遍」などに辿り着いたときは思わず感嘆しました。

 

◯「日直スピーチのテーマ

 一捻りしたのが、こちら。「次の日直スピーチのテーマは、『日直スピーチのテーマ』です!」と初めて言ったときの、子どもたちの狐につままれたような顔と言ったら…ふふふ。

 それぞれが友達のどんなことをもっと知りたいのか、それを考えるキッカケになる良いテーマかと思います。

 

ボクが大切にしていること

 よくしてしまいがちなのが、「スピーチをさせている間に教師は雑務をする」です。「そんなんかわいそうやん。」「ありえへんやろ。」と思われるかもしれませんが、正直なところ、毎日それぐらい余裕がありません。少しでも空いている時間を見つけては、宿題を見たり次の授業の準備をしたり。もちろん、できるだけ子ども達とも遊びたいのですが、ときには休憩時間だけでは収まらないような揉め事が起きたりして…。

 

 ですが、スピーチのときはしっかりと聴くようにします。子どもには偉そうに「ちゃんと聴きなさい!」と言うくせに、自分が聴いていないのでは話になりませんからね。そして、接続詞を上手に使えていたり、ユニークな表現を使えていたりした子には、その部分をしっかりと褒めてあげます。すると、それを見ている周りの子が意識するようになっていきます。