育休先生。

「イクメン」という言葉がなくなる日を目指して。

作文のテーマのオススメ紹介や、作文指導の効果と悩みについて。

 作文指導にどれだけ力を入れるかは、教師によって本当にマチマチです。ボクはどちらかというと、作文を通してのキャッチボールを大事にしている方だと思います。わずかな経験ですが、考えていることを書きます。

 

<目次>

 

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テーマ例をいくつか紹介

◯「今の気持ちは?

 これは1学期の始業式、つまり、この1年間のクラスと担任が決まった日の宿題です。子ども達はクラス替えと担任発表の瞬間を、何日も前からドキドキして待っています。

 そんな日の気持ちを聞いておくことで、一人一人がどんな気持ちで明日からの一年間を過ごそうとしているかが分かります。

 

◯「クラス目標をどう思う?

 ボクがクラス目標を決めさせるときは、形式上の縛りは何もナシ。条件はただ一つ、「他のクラスにはない、オリジナリティー溢れるモノにすること」です。

 話し合いは、一人一人がしっかり考えて意見を出し、煮詰めて決めるまでは何時間でもします。それゆえ、決まったモノを一人一人がどう感じているかは気になるところです。

 

◯「自分はどんな性格?

 子ども達が、自分という存在を肯定的に捉えているか否定的に捉えているかが分かります。自信家もいれば、劣等感の塊のような子もいるので、それによって日々のアプローチの仕方も変わります。こちらがまだまだ知らないような部分を書く子もいて、面白いです。

 

◯「宿題についての意見や提案

 教師が一方的に当然のように出す、『宿題』。その分量や内容について、子ども達からの意見や提案を募ります。もちろん、決してその全てを受け入れるわけではありません。家庭での学習環境も垣間見えます。

 

◯「クラスの良いところと悪いところは?

 これは、ある程度そのクラスで過ごしてからの方が良いでしょう。子ども達にクラスの状況を客観的に見させることで、さらに良くしていこうという気持ちを持ってくれれば、こりゃ幸いです。

 

◯「クラスにプラスワンしたいモノは?

 掲示物でもイベントでもルールでも、何でもOK。もっともっと良いクラスにするために、どんなモノが必要か考えてもらいます。

 

◯「このクラスを漢字一文字で表すと?

 ボクは最後の方に使っていましたが、最初の方で一度やってみるのも面白いかも。一人一人が、クラスや日々の生活に対してどんな印象を抱いているかが一発で分かります。

 

作文指導にハマるキッカケ

 教員3年目で3年生の担任になったときのこと。4月下旬にあった家庭訪問で保護者が数人、こんな風に尋ねてこられました。

先生は、毎週末に作文の宿題を出しますか?

 

 それまでの2年間は、ボクは運動会のような大きな行事の後にたまに書かせるだけだったので、そう答えると、

できたら出してください!!2年生のときの先生がそうしてくれたおかげで、以前よりも文章を長く書けるようになったんです!!

 

 (う〜ん…。正直、見るのがかなり大変なんやけど…。)と思いつつ、すごく子育てに熱心な保護者が多い学年でもあったので断るほどのポリシーもなく、物は試しでやってみることにしたのです。

 

ボクが思う、作文指導の効果

 取り組みを始めた頃は、『文章力を育てる』という部分に重きを置いていたのですが、だんだんと「作文の本当の効果はそこじゃないかも!?」と思うようになっていきました。

 担任として最も大きかった効果は、作文を通して子ども達との間に『交換日記のような対話』が生まれたこと。「本人と先生しか見ない」という約束をしていたので、子ども達もわりと素直に(そう見えていただけ?)書いてくれていたように感じます。

 特に、クラスで揉め事ルール破りがあったときほど重宝しました。そういうときこそ、子ども達の思っていることが知りたいからです。「ああ見えて反省してたんや」とか「意外と冷めた反応が多いな」などと分かり、今後のアプローチや展開に生かすこともありました。

 

ボクが思う、作文指導の難しさも

 ボクの考える作文指導の難しさは、「指導のための教材」と「日記としての役割」のバランスの取り方です。作文には教員によって色々な考え方があり、「誤字・脱字や段落分けなど、作文のルールは徹底的に指導すべき」という人から、「子どもの素直な思いを引き出すために、赤(添削)は入れずにコメントだけ返すべき」という人までいます。

 ボクとしては、悩んだ末、現在はその中間を落としどころにしています。やはり教師としては、間違いが目の前にあるのにスルーというわけにもいきません。しかし、子ども達との対話も大切なので、添削とコメントは色を分けて、コメントは必ず一人一人の内容に合わせて書いています。