育休先生。

「イクメン」という言葉がなくなる日を目指して。

「東大・ベネッセ調査」 その1 〜ちょっと一言物申す編〜

 今回気になったのは、4月19日にプレスリリースされた「子どもの生活と学びに関する親子調査2016」の結果。東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所が共同発表したものです。「その1」では、この調査に一言物申すと同時に、教師としての考えを綴ります。

 

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調査の概要

 調査テーマは、「学習者としての自立」

 『同調査2015』に続いてまだ2回目ですが、この1年間で「勉強が好きになった」と答えた子と「勉強が嫌いなまま」と答えた子とを比較し、その特徴を分析しています。

 対象は全国の小1〜高3の子ども約1万6千人とその保護者で、大規模な調査であったようです。

 

物申すポイント① 勉強が好きになる子は、内発的動機づけで勉強している

 この1年間で、「勉強が嫌い」から「勉強が好き」に変わった子が各学年に約1割いた。

 

 詳しく調べると、「好きになった」子は「嫌いなまま」の子より、

  • 新しいことを知るのが嬉しいから
  • 問題を解くのが面白いから

といった『内発的動機づけ (内面から発生する動機)』で勉強している比率が高かった。

 

 それに対して「嫌いなまま」の子は、

  • 先生や親に叱られたくない

といった『外発的動機づけ(外的要因による動機)』で勉強している比率が高かった。

 

物申すポイント② 勉強が好きになる子は、学習方略を活用している

 好きになった」子は「嫌いなまま」の子に比べて、以下のような学習方略を活用していた。

  • 繰り返し書いて覚える
  • テストで間違えた問題をやり直す
  • 何が分かっていないか確かめながら勉強する
  • 友達と勉強を教え合う

 

さて、一言物申します

 ふん、ふん、よく分かります。なるほど。

 

 …いや、当たり前すぎる!!調べずとも結果は出ているような内容です。

 

 おそらく世間の皆さんが知りたいのは、「どうすれば我が子が内発的動機づけによって勉強に取り組むようになるのか」、そして、「どうすれば我が子が積極的に学習方略を活用するようになるのか」ではないでしょうか。

 そこに関しては、今回の調査の考察でも言及していませんでした。

 

教師にできることって何だろう?

 まだまだあってないような教師経験ですが、自分だったら目の前の子どもにどうアプローチするかと考えた結果、シンプルな方法しか思い付きませんでした。それは、「なるべく『分かる楽しさ』を味わわせてあげて、できたらとにかく褒めること」。これに尽きると思います。

 

 ボクは、「勉強が好きになるか嫌いになるか」に大きく影響するのは、「勉強が分かるか分からないか」だと考えています

 

 誤解を恐れずに言うと、勉強が「好きになる子」は、もともと好きになる素質があります。

 知的好奇心が高いと、新たな問題を解きたい→解けるから嬉しい→さらに新たな問題を解きたいという好循環が生まれます。そういう子ども達は、放っておいても勝手に伸びていきます

 

 しかし、全ての子が知的好奇心が旺盛なわけではないのが現実です。

 「勉強が嫌いな子」の多くは知的好奇心が低いため、新たな問題を解きたいという欲求が起こらない→せっかく取り組んでも解けないため、分かる喜びが感じられない→勉強が嫌いになるという流れに陥ってしまいます。

 だからこそ、優しく丁寧に教えてあげる。簡単な問題でも良いので自分の力で解けたという経験をさせる。分かる喜びを感じさせる。そして、できたら褒めてあげる。その積み重ねが大切だと思います。

 

 教師としては、「一人一人の能力をその子に合ったペースで伸ばしていく」ことが理想であり、目指すべき形です。しかし、これには「一斉学習との両立が難しい」というジレンマが存在し、現場でいつも頭を悩ませているところです。

 

berd.benesse.jp

 

 後編はこちら↓↓↓

ikukyusensei.hatenablog.com