育休先生。

「イクメン」という言葉がなくなる日を目指して。

『教諭』と『講師』の違いを、給料や校内での扱いを中心に解説。

 前回の記事で最後に触れた、学校現場での『教諭』と『講師」の扱い、『講師』ができることとできないこと、『講師』から「教諭』を目指すには、の3点について順に書いていきます。

 

<目次>

 

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『教諭』と『講師』の扱いについて

 前回の記事はこちら↓↓↓

ikukyusensei.hatenablog.com

 

 まず、分かりやすいところで言いますと、子どもや保護者から見て『教諭』と『講師』の区別はつきません。教員側は特に明かさないようにとは言われていませんが、学校側からあえて周知することはありません。

 

 次に、『講師』は前回の記事で書いた通り『教諭』の代わりであることも多く、当該教諭が休暇等を満了した時点で勤務終了、あるいは別の学校に異動となります。ただ、「休暇等を満了した時点」と言うといつ切られるか分からないように聞こえますが、ほとんどの場合は4月から1年間勤務できるのではないかと思います。また、半年ごとの更新にはなりますが、ちゃんと辞令も出ますので、「いきなり雇い止め !? 」のようなことはありません。

 それに対して『教諭』は、組織の硬直化を防ぐと同時に多様な経験を積ませる目的で、異動するまでの期間が決まっています。新任校(採用後に初めて赴任する学校)は4〜6年、2校目以降は7〜10年で異動となります。

 

 また、給与についても少しだけ。

 ボクは『講師』として勤めた翌年度に『教諭』になったのですが、『講師の基本給は『教諭』の9割ぐらいでした。ボーナスもしっかり9割ほど貰えます。ただし、6月のボーナスは勤務実績が4月以降しかないため、”気持ち程度” です。もちろん、保険料などの細かい部分は変わってきます。

 

『講師』ができることとできないこと

 こちらもまず分かりやすいところで言うと、『講師』であっても、『教諭』と同じように担任としてクラスを受け持つことができます。ボクも『講師』として勤務した初年度から、4年生の担任をさせてもらいました。

 

 一方で異なる点としては、前述のように『講師』は多くの場合1年間の勤務、すなわち来年度は同じ学校にいない可能性が高いので、校務分掌で重要な役回りをさせてもらえることは少ないと思います。

 

 他にも、大阪市では採用されて『教諭』になると、研修制度がスタートします。任意で受けられる様々な研修とは別に育成に特化したもので、1年目で受ける研修を『初任研(しょにんけん)』、それ以降、『2年次研(にねんじけん)』、『5年次研』、『10年次研』というものがあります。『講師』はその研修を受けられません

 

『講師』から『教諭』を目指すには

 ここでは、教員採用試験における『講師特』についてお話しします。

 教員採用試験を受験したものの不合格だった、あるいは都合により受験できなかったという場合、「とりあえず他の仕事やアルバイトをして来年を待つ」よりは、『講師として勤務しておいた方が次回の教員採用試験では少しだけお得です。多くの都道府県・市町村には『講師特例』があり、現職の『講師』であれば一次選考の一部が免除されます。

 

教壇に立てば『教諭』も『講師』もない!!

 最後になりますが、詰まるところ、この一言に尽きると思います。

 すでにお話しした通り、子どもや保護者の前では『教諭』も『講師』も区別はありません。情熱に溢れ、子ども達一人一人と正面から向き合える人は、立場はどうであれ立派な教員です。

 ただ、それぞれの立場の違いが、実際に働く上で重要なポイントであることは間違いありません。今回の記事が、それを理解する一助となれば幸いです。