育休先生。

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育児休暇取得者の穴を埋める『講師』って、どんな立場?

 なぜ、学校現場では育児休暇取得者に対して柔軟に対応できるのか。ただ「公務員だから」ではありません。それには、一般にはあまり知られていない『講師』という立場の教員の存在が欠かせません。

 

<目次>

 

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『教諭』と『講師』の違いと共通点

 ボクは現在、大阪市の公立小学校で『教諭』として勤務しています。では、今日のテーマである『講師』とは、どう違うのでしょうか。

 

 まずは決定的な違いを言いますと、

教諭教育委員会が実施する採用試験に合格した教員

講師教育委員会が実施する採用試験に合格していない、あるいは受験していない教員

となります。

 そして、共通点は何かと言いますと、『教諭講師教員免許を取得していること』です。

 

「採用試験に合格していない」のに『教員』?

 少し細かい話に入っていきます。そもそも、『教員』と呼ばれる人達はどのようなプロセスを経てその職に就くのでしょうか(※以下のリンクは、現在ボクが勤務する大阪市のものです)。まずはじめに知っておいて頂きたいのは、教員免許状を取得した時点で『教員』になる資格があるということです。

 そして、語弊があるかもしれませんが、世間一般の企業で使われる言葉を用いて分かりやすく言うと、『教諭』…正社員、『講師』…非正社員、というようなイメージです。詳しくは、以下をご覧ください。

 

 ◯教諭

  1. 教職課程のある大学・短期大学で教員免許を取得する
  2. 毎年4〜5月上旬頃、各都道府県・市町村の教員採用試験に出願する
  3. 毎年7〜9月頃に行われる教員採用試験を受験する
  4. 合格すれば、翌年の3月下旬に各小学校から連絡があり、配属校が決まる
  5. 次年度の4月1日より、『教諭として勤務する

www.city.osaka.lg.jp

 

 ◯講師

  1. 教職課程のある大学・短期大学で教員免許を取得する
  2. 都道府県・市町村の教育委員会で行われている講師募集に応募する
  3. 教員の空きが発生すると、各小学校から連絡があり、配属校が決まる
  4. 指定された日より、『講師』として勤務する

www.city.osaka.lg.jp

 

『講師』の皆さんのおかげで

 上記の採用プロセスの中で、『講師』に関する部分を少し補足します。

 毎年決められた期間に一度だけ行われる教員採用試験に対して、講師募集は年中行われています。各都道府県・市町村の教育委員会に出向いて講師登録をしておけば、どこかの学校で空きが発生した時点で勤務の依頼が来ます。

 もちろん、新年度の開始に合わせて依頼が来ることが最も多いのですが、年度途中でも産前・産後休暇や病気、介護等による休職などで空きが発生することも少なくありません。

 このようにして、学校現場では『講師』と呼ばれる教員のおかげで、柔軟に運営できています。実はボクも、教員に転職した最初の一年は『講師』でした。講師1年+教諭3年、そして現在5年目で育児休暇を取得しています。

 

 次回は、学校現場での『教諭』と『講師』の扱い、『講師』ができることとできないこと、『講師』から『教諭』を目指すには、という3点についてお話しします。

 

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