育休先生。

「イクメン」という言葉がなくなる日を目指して。

午前中の5時限授業。そのメリットと心配点は?

 4月6日付の西日本新聞web版に載っていました。嵐のように一日が過ぎていく小学校において、放課後の教員の時間確保は重要課題の一つ。自分自身が勤務する小学校のスケジュールと比較して考えてみました。

 

今後予想される変化

 2020年度の新学習指導要領では、3年生以上で外国語活動が週1コマ分増え道徳が教科化され、プログラミング教育も必修になります。今以上の授業研究・準備が必要になることは間違いありません。

 しかし、正直なところ、現場にはなかなか余裕がありません(ボクの仕事が遅いだけの可能性もアリ)。そこで、各教育委員会・小学校が、なんとか時間を捻出しようと知恵を絞り始めています。

 

午前中5時限授業のスケジュールとは

 現在、多くの小学校では、最大で水曜日が5時限、それ以外が6時限の週29コマの授業が行われているハズです。

 以下の表のうち、左の緑色のものが、ボクの小学校での6時限授業の日のスケジュール。

 右の2つは記事の画像を引用させて頂いたもので、青色が例として挙がっていた福岡市立愛宕浜(あたごはま)小学校昨年度赤色今年度のスケジュールです。

  ※同じ時間でヨコ軸の位置が揃っていなくてスミマセン。 

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↔︎️︎︎の比較

 全体としては似ているものの、愛宕浜小学校には、

  • 1・2時限目の間、3・4時限目の間の休憩が5分しかない
  • 5時限目の前に15分間の「チャレンジタイム」なるものがある
  • 5・6時限目の間に休憩がない!?

 といった違いが挙げられます。地域あるいは学校によって、こんなにも違うんですね。

 

への変更点

  • 午前中に5時限授業を行う
  • 朝の始業を10分、1時間目の開始時間を20分早めている
  • 1・2時限目と4・5時限目の間の休憩をなくしている

 となっています。

 

メリットと心配点

メリット

 まず、昨年度と同じ6時限授業でありながら下校時刻が25分早まっているのは、放課後の教員の時間を確保するという大きなメリットがあります。

 実際の現場では、宿題の居残りや課題の補習、委員会活動の仕事などで、下校時刻まで子どもが残っています。終業時間に合わせて16時前後から会議があることも多く、翌日以降の授業・行事の準備や保護者対応は17時以降から始まることがほとんどです。

 そういった意味では、少しでも下校時刻が早まるのは有り難いことです。

 

心配点

 一方で、小学生が給食までの5時限授業に耐えられるのかという心配があります。

 慣れるだろうと思われるかもしれませんが、ボクが昨年度に担任した”6”年生でも、「まだ4時間目か…お腹空いた〜!!」などと毎日言っていました。

 また、休憩が5分あるいはナシというのも、子どもの集中力持続授業準備の時間確保の点からすると大きな心配点です。45分×2=90分の2時限続きの授業に集中して臨めるのか、そして、体育の着替えや教室移動などの時間はあるのでしょうか。

 愛宕浜小学校の校長先生は、「実際はトイレ休憩や体育の着替えの時間を随時取ることになる」と仰っていますが、それで1時限単位の45分が削られてしまうのも、授業の組み立てを考えるとツライところです。

 

各小学校の実態に合った工夫が大切

 ボクの小学校では昨年度から、2020年度から週に1コマ(45分)増える予定の外国語活動に備えて、週に1回、1時限目が始まる前の15分を使う取り組みを始めています。ゆくゆくは、これを週3回にすれば、授業時間内を使わなくても、週3×15分=45分(1コマ分!)になるという計算です。

 他にも、今年度から2学期の始業式が8月下旬となり、夏休みが1週間ほど短くなりました。大阪市では、平成24年度から始まった全小学校へのエアコン整備が昨年度に完了したためです。

 各小学校の子どもの様子や地域の環境などによって、どのような方法が適しているかは異なります。2020年度までのあと3年間で、各小学校に合ったやり方を探していかなければなりません。